渦 |
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2006年の作品 |
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暑さが増し湿った空気が肌にまつわります。 雲が本宮山を覆い雨が降りそうだ。 団地の階段を下り蟹川沿いの通学路から飯田線のガード下をくぐり線路沿いに陸橋に出ました。 雨がポツポツ降ってきた。 田圃の雨紋がはっきり段々増えていく、傘をさしながら行くと急にザーッと降ってきた。 豊川用水の川面が篠突く様に泡立ち、田圃から流れ出た水は側溝の排水溝に渦となって吸い込まれている。 雨宿りする所も無いのでびしょ濡れで来た道を戻る。 この作品は、その時の体感を作品にしました。 渦巻きを彫刻刀で版木に彫りました。 和紙に刷るとき、版木を回転させ4回重ね刷りをしました。 作品は、縦横30.8cmの木版画です。 |
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ねずみ花火 F |
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2006年の作品 |
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団地住民の親睦会行事です。 実行委員会で検討と協議を重ね役割分担を決め実施しました。 大人たちは、焼肉や焼きそば等を食べながら酒・ビールなどで歓談し親睦を深めました。 子供達には、スイカ割りや花火遊びをしました。 子供達の花火は、線香花火・ねずみ花火・小さい上げ花火です。 私の心に残るのは幼少年時代に戦後の焼け跡が残る町で、縁台を出し友達と線香花火やネズミ花火で遊んだことです。 ねずみ花火は、シュルシュル、パチパチと赤・青・黄などの火花を散らしながら回転し最後にパーンと弾けて終わります。 私は、こんな素朴な花火が好きです。 この作品は、なにも彫ってない版木に赤・茶・青・黄色の油絵の具をローラーで塗り和紙に刷りしました。その後、別の版木に彫刻刀で彫り、紐や針金をボンドで貼り付け、黒の油絵の具で重ね刷りしました。 作品は、たて20cmxよこ20cmの木版画です。 |
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