勝川寺  ・涅槃図絵解き     


       

涅槃 舞台 お釈迦様 菩薩 天部 十大弟子  八部衆 他衆 動物

東三河の曹洞宗の多くのお寺では、二月十五日に涅槃会が行われます。
お寺では、涅槃図を掲げ、涅槃団子を供え、人々がお参りをします。
しかし、一般的に、涅槃会は忘れ去りつつある感じがします。
また、掲げられている涅槃図も、十分理解されていない方が多いと思われます。
ここでは、少しでも皆様に、ご理解いただくために、涅槃会および涅槃図の絵解きについて、文献より抜粋し、
掲載しました。

                                        平成二十四年度   勝川寺世話人 K.I.


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勝川寺の涅槃会


新暦2月15日に掛軸を飾り、檀家の人がお参りされる。
妙劉寺より分けていただく涅槃団子が、檀家に渡される。
涅槃図の絵解きは、この涅槃図を対象にしている。
お釈迦様が、北枕となるよう掛軸が掲げられている。




涅槃図の巻き芯に記述有。
文政2年(西暦 1819年)


  














近隣のお寺の涅槃会

多くのお寺で、二月十五日に涅槃会が行われます。
お寺では、江戸時代に作成されたと思われる涅槃図が掲げられています。
涅槃図は、それぞれ特色があり、すばらしいと感じる作品ばかりです。
ここでは、平成二十一年頃に撮影させていただいた涅槃図を掲載しました。


妙劉寺の涅槃会

新暦2月15日に涅槃会が行われる。
勝川寺の掛軸より、一回り大きい。
絵もしっかり描かれていてわかりやすい。




涅槃団子
涅槃団子とは、お釈迦様が涅槃に入られたところ
仏舎利(骨)が五色に輝いたという伝説に基づいて
いる。また、五色は、世界の構成要素の五大
(地・水・火・風・空)を表すともいわれる。














松源院の涅槃会

松源院の涅槃図は、かなり大きい。
一般的な涅槃図の両側に、関連する絵が数点
追加されている感じ。

箱書きには、寛永十年(西暦1633年)とあり
かなり古い。



涅槃団子は、団子の地色が草もち色でよそのお寺と
少し違う感じがした。













永昌寺の涅槃会


金箔が美しい涅槃図です。

永昌寺の涅槃会は、旧暦の二月十五日に行われます。
涅槃図と同じように、お月様は満月・十五夜です。

あとで記述しますが、涅槃図の満月は、仏陀が大涅槃に
入り、満月のように少しの欠減もないという意味から
旧暦で行うのが、ふさわしい感じがします。





















医王寺の涅槃会


まとまりのいい涅槃図という感じ


























大洞山の涅槃会


沙羅双樹の枯れた木が少ないようだ。
めずらしいのでは?

赤色がきれいな涅槃図です。





     




  平成26年の勝川寺・涅槃会
   今年も、2月15日に、勝川寺の涅槃会がありました。
   参考までに、写真を掲載します。

H26涅槃会