十大弟子等の尊者              
涅槃図には、お釈迦様の多くのお弟子様が描かれています。
ここでは、お釈迦様の十大弟子等について絵解きしていきます。
ただし、お坊様の数も多く、一般的な涅槃図を参考にまとめてみます。



十大弟子
お釈迦様の弟子の中で、主要な10人の
弟子を言います。

舎利弗 (しゃりほつ)
摩訶目けん連 (まかもっけんれん)
摩訶迦葉 (まかかしょう)
須菩提 (しゅぼだい)
富桜那 (ふるな)
摩訶迦旃延 (まかかせんねん)
阿那律 (あなりつ)
優波離 (うばり)
羅ご羅 (らごら)
阿難陀 (あなんだ)


十大弟子のうち、舎利弗と目けん連は、
お釈迦様がお亡くなりになる以前に
亡くなっていますので、入涅槃には
居られないと思いますが、世の中の
涅槃図には、描かれているものも多く?












阿那律 (あなりつ)


阿泥律陀 (アナルダ)ともいわれ
同一尊者ながら涅槃図には2箇所に登場している。

左の図は、阿那律が、お釈迦様の母・摩耶夫人を
先導して、天上から下向してくる場面である。

阿那律は、十大弟子の中で天眼第一とされ、
世尊の入涅槃の時、阿難に指示して、マツラ族に
葬儀の準備をさせた。

阿那律は、出家された頃
仏前で座睡、世尊の叱責を受け、不眠の誓いを立てられた。
そのために失明したが、ついに天眼第一と称されるほど
心の眼を開かれた。






阿難 (あなん)

美男であり、その端麗な容姿は、十六大国に比倫するもの
なしという。
江戸時代のほとんどの涅槃図では、宝床の下に
伏して描かれている。











阿泥律陀 (あなるだ)・・・・・阿那律に同じ


世尊のご臨終を、阿泥律陀尊者が阿難に告げると
阿難は、悲しみのあまり気を失って・・・
阿泥律陀尊者は、清冷の水を阿難の顔に注ぎ
助け起こした。

以上の文面から、水鉢を持ったお坊さんが
阿泥律陀と思われる。








お釈迦様の周りの弟子たち
どなたが、どの尊者かはわからないが、今のところ、多くの涅槃図の統計から判断するしかないと・・・


宝床奥側

6人の尊者が居られますが
どなたが・・・?

統計から居られそうな尊者
羅ご羅、迦旃延、・・・
















              

宝床左側

3人の尊者が居られますが・・・?






















宝床右側

1人の尊者が・・・?


















宝床下側

2人の尊者が?













維摩居士 (ゆいまこじ)


古代インドの商人で、釈迦の在家の弟子。
大乗仏教の奥義に達したと伝えられ、釈迦の
教化をたすけた。
維摩経は、維摩にまつわる物語となっている。

維摩が病気になった時、釈迦は、舎利弗、目連
大迦葉や弥勒菩薩等に見舞いに行くように
伝えたが、過去に維摩にやり込められている
弟子や菩薩たちは、行きたがらない。
そこで、文殊菩薩が会いに行き
対等に問答をしたが、最後に維摩は
究極の境地を沈黙で表した。



賓頭慮尊者 (びんずるそんじゃ)

びんずる尊者は、釈迦の弟子で十六羅漢の一人。
獅子吼第一と称される。
日本では、この象をお寺の前におき、なでると除病の功徳があると・・・。



多くの涅槃図には、
びんずる尊者が描かれて
いる。宝床の奥か
宝床の左上に位置している。
推測になるが、
左写真の左端が該当する
感じがするが?