劇場幕

・タイムカーサーを 9Sec. 20コマにし、回転
Ｚの値を左幕 5.0 右幕 -5.0にします。
・それ以外の設定は変えません。
・この状態で幕の上部は略開ききった状態
になります。
・そして10Sec.の時点では回転Ｚは 0.0 に
なっていますので、幕の下部も開ききった
状態になります。
・幕が開く（閉じる）状態で幕を傾けるのは
幕を柔らかく見せるためです。

・ビデオトラックに再生時間10Sec.の背景
画像を３枚並べます。ここではカラーク
リップを使いました。
・これは映像の長さに合わせて真ん中の
背景を伸ばしてリップル編集を行うため
です。

・保存した「劇場幕」のプロジェクトを開け、
リップル編集状態（トラック左端の鍵マーク
をロック状態にする）にします。
・リップル編集は、ビデオトラックとその他の
トラックの関係を固定状態にするもので、
画像や映像を追加、削除したり、再生時間
を変更する場合に便利な機能です。　詳細
はマニュアルあるいはHow to本を参照願
います。

・以下左幕について説明します。右幕はＸ軸
および回転Ｚのプラス、マイナスを逆に設定
します。
・タイムカーサーを 0Sec.10コマに置き、回転
Ｚを -5.0（開く時と逆の傾き）に設定します。

・オーバーレイトラック４に左幕を置き、横幅
は画面サイズの半分、高さは画面より若干
大きくし、再生時間を10Sec.に設定します。
・Picture in Picture を適用し、始点、終点共
に X=-93.0 Y=0.0 サイズ100に設定します。
・オーバーレイトラック３には右幕を置き、画
面の右側に左幕と同じように配置し、再生
時間を10Sec.に設定します。
・Picture in Picture を適用し、始点、終点共
に X=93.0 Y=0.0 サイズ100に設定します。

※境界線、シャドウの設定は全ての状態でゼロに
　しておきます。

・オーバーレイトラック２（１でも良い）の幕が
開き始めるところ（始めから2Sec.)に「遊園
地」の映像を置きます。
・幕が開ききった状態で「遊園地」のフレーム
の大きさ、位置を決めます。（幕の開口部
より若干大きくする）

・映像として「遊園地」を使うことにします。
この映像の再生時間 60Sec.から幕が開く
部分および閉じる部分の時間、16Sec.を引
いた 44Sec.を中間部にします。
・中間部の背景の再生時間を 44Sec.にしま
す。これにより、エンド部の背景および幕の
画像が自動的に後ろに移動します。
・垂れ幕、左右の幕の再生時間を中間部の
背景と同じ長さに合わせます。

・タイムカーサーを 7Sec.20コマの位置に戻
し、回転Ｚを-5.0　にします。
・左幕も同様（但し、Ｘ軸と回転Ｚはプラス
マイナスを逆にする）に設定します。

・タイムカーサーを 8Sec.に移動し、X=0.0、
Y=0.0 回転Ｚを 0.0 に設定します。
・また、終点も同じ設定にします。

・タイムカーサーを 2Sec.10コマの位置に
置き回転Ｚを左幕 5.0 右幕 -5.0にします。
・それ以外の設定は変えません。これで
幕の上部が先行して開いた状態になります。

・左幕、右幕の始点および 2Sec.時点の
Ｘ軸の設定をX=0.0 にします。これでこの
間は幕が閉じた状態になります。

・オーバーレイトラック５と６に垂れ幕の画像
を置き、画面の上部に並べて置きます。
・下部の緑色部分をクロマキーで透明にします。
・ここでは同じ画像を２枚並べましたが、垂れ
幕の画像をあらかじめ繋いでおく、あるいは
横長の垂れ幕の画像を使えばオーバーレイ
トラックを１つ使うだけで済みます。

・上記で「劇場幕」の設定は完了です。

・確認して問題がなければプロジェクト
として保存します。

・オーバーレイトラック３～６の画像をそれぞ
れ中間部、エンド部にコピーします。
・左幕、右幕の画像はそれぞれ X=-93.0 と
Ｘ=93.0 で幕が開いた状態になっています。

開演ブザーが鳴り、幕が開いて映画が始まる。そんな懐かしい雰囲気を出したくて「劇場幕」
のテンプレート（プロジェクト）を作成しましたので作り方を紹介します。
使用した編集ソフトはVideostudio X4 Ultimate と EDIUS Neo3 です。